御三甕(おみか)の滝

長野県の滝・南相木村

おみかの滝
御三甕(おみか)の滝 おみかの滝
おみかの滝


 観瀑はトンネル内に掘られた窓からの眺めと、滝壺前の滝中段からの眺めとなります。
 やや、奥まっていて少し隠れた感じになっていますが、色づいた木々との調和が美しいです。
  周囲にゴウゴウという音を響かせながら流れ落ち力強さを感じますし、中段の釜も深い闇、思わず吸い込まれてしまいそうです。


 マイナス要素としては、トンネルからの眺めだと遊歩道先端の柵が入ってしまい景観が少し損なわれています。
 ただ、滑落したら大変ですので仕方のないことでしょうか。また、ご覧の通り滝全体を被写体に捉えるのが少し難しい形状となっており、「おみか」が身を乗り出すのもわかるような気がします。
 あまり乗り出すと滑落してしまうかもしれませんので足元には気をつけてください。


 余談ですが、トンネルは滝と対面する岩盤をくり貫くような形で掘られていて、途中に窓のような場所があり、そこから滝を眺める事が出来るようになっています。
 トンネルは人が通るのを感知して自動で電気が点灯するようになっており、写真を撮っている途中に一定の時間が経つと消えてしまうのでちょっと怖いです(笑)真夜中は特に怖いのでは・・・。

【 現地案内板より 】

 おみかの滝は上ん渕・中ん渕・下ん渕と呼び、甕状を呈し三つの滝壺からなっている。
 中ん渕は最も大きいもので高さ16m、幅14m長さ27m、水深7mである。他の二つの滝を合わせて三甕の滝と呼ばれ、春の新緑秋の紅葉と素晴らしい景観を誇らしげにみせている。

 むかしむかしのことです。この村に「おみか」というそうれは美しい気立ての良い娘がある家に嫁いできました。
 ところが姑はおみかが持ってきた綺麗な着物が欲しくなり次第におみかまで憎むようになりました。
 ある日のこと姑はおみかを滝に連れて行き、「そら、あそこに不動様が・・・」と叫びました。
 しかしおみかには不動様が見えなかったので、もっとよく見ようと滝に近づいて渕から身を乗り出しました。
 一心に覗き込んでいるおみかを姑は後ろから滝壺へ突き落としてしまいました。
 悲しんだおみかが、その後ドジョウに化身して現れたため、姑はおみかの霊を慰める為滝を祀り、それ以後その滝を「おみかの滝」と呼ぶようになったそうです。

【 アクセス等 】

 県道2号線沿いに案内板がありますので気が付くと思います。
道路沿いに駐車場数台分のスペースあり。



長野県の滝に戻る